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Little Wish -lyrical tumblr-

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「働かざるもの食うべからず」とは有名な言葉だが、最近どうも妙な使い方をされているような気がする。「自己責任」を強調する文脈で理解している人が多いようなのだが、日本の近代史の中で考えるなら、ほぼ正反対の意味で使い始められた言葉なのだ。
 これは共産主義者が資本家を攻撃するときの決まり文句の一つだった。自らは額に汗する労働もせず、美食と談笑をしながら労働者を搾取する契約書にサインする悪徳資本家というイメージである。戦後の労働運動が高まった時期にも、間違いなくこの文脈で使われていた。労働歌に出てくる「全一日の休業は 社会の虚偽を撃つものぞ」といった歌詞にも、その雰囲気は表現されている。
 そもそもこの言葉は新約聖書のパウロの言葉で、それをレーニンが引用したことから社会主義者が使い始めたようだ。だから「働かない者が貧乏なのは自分の責任だから、助けてやる必要はない」という思想とは無縁のものである。レーニンは資本家階級を絶滅させて、国民すべてが勤労大衆となる社会を理想としたのに違いない。
 ところで、働かない者に食わせないと、直ちに人類は絶滅する。子供が育たないからだ。パウロだって、他人の働きに寄生する搾取や怠惰を戒めたのに違いない。先ごろの愚樵さんのブログでも「赤ん坊はもちろん、病人や老人を養うのも『投資』のうち」という説を読んだ記憶がある。たしかに赤ん坊のミルクもおしめも、病人や老人の医療も介護も、果ては葬式でも、みんな社会を回して行く役に立っている。まして失業者が社会に不用の存在として切り捨てられたら、そんな国が成り立つ筈がない。

2 months ago

December 17, 2011
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